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投稿者Paulowina box workshopabout 6 years ago

防火区画の重要性、法律や規制における防火区画の概念について

防火区画

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防火区画の重要性


建物の設置基準に関する法律や規制の目的は,延焼を制限することや火炎と煙の拡散を最小化することにあります。 建築家や設計者にとってこの課題を解決する,最もコスト効率が良く簡単な解決策は防火区画の設置です。 防火区画は,世界各国のすべての法や規則で義務付けられており,予防策,制限事項,区画のサイズと場所,建物の用途等に関する明確な基準を明記しています。 建物のオーナーや保険会社にとっては,生命の安全を確保するだけでなく,資産を保護することやコストを削減することに関しても重要な関心事になります。

それでは、防火区画の利点や重要性とは何でしょうか?

また、防火区画の見えないリスクには何が有るのでしょうか?

法律や規制における防火区画の概念


すべての建物は,建物内で火災が発生した場合に,火炎と煙の拡散が制限されるように設計・施工する必要があります。建物を耐火壁と耐火床を備えた個々の区画に分割することにより,火炎と煙の伝搬を制限することができ,居住者が避難経路を確保しやすくなります。また、区画の細分化は廊下や階段などの避難経路を保護する役割をします。専門的に言えば,防火区画は延焼拡大を阻止すると共に,燃料供給を制限し,酸素の供給を遮断する,すなわち,熱,燃料,酸素という燃焼の主たる3要素を弱めてゆきます。

こうしたことから,防火区画の概念は,受動的な防火(パッシブファイヤープロテクション)の最も重要な原則の1つとして,すべての建築基準および規制に取り入れられています。1791年当時,ドイツのバイエルンでの一般的な最初の消防規則には,「建物の特定の区域は,火炎がある区域から他の区域に広がることがないように分割する必要がある」と記述されていました。

要約すると,防火区画とは,耐火構造物で完全に囲まれた建物内の領域のことであり,一部の用途の建物タイプでは法律で義務付けられております。それ以外の建物では基本的な安全対策として強く推奨されています。一部の保険会社は特定の建築物の保険契約書を作成する前に,損害の軽減の目的で防火区画の設置を要求する場合もあります。1)


建物の耐火壁と耐火床の概念


防火区画の最終目的は,絶対的に延焼しないものではなく,時間に関係しています。すなわち以下のことを保証することです:

  • 建物が崩壊したり不安定になったりしないこと。
  • 消防士の安全と避難経路を確保し,火災の拡大を抑制し,建物内居住者と近隣の人々の危険性を減らすこと:火災による死者の40%以上が火元の部屋に居なかった人々です。
  • 資産の保護:約100億円の保険にかけられた資産の損失だけでなく,年間その数倍の無保険の資産の損失を防ぎます。
  • 煙の伝搬の阻止:煙は毎分約15㍍から92㍍の速度で拡散します。火災時の死亡者数の2/3は煙の吸入によるものです。


法律や基準によって,建物は区画の耐火壁と耐火床で区切られている必要があります。 これらの壁と床には,最小の耐火時間が設定されています。 しかし,居住者や使用者のリスクに関しては,建物のタイプ・目的・規模によっても異なります。 例えば,戸建ての住宅は,多層階の大規模病院やショッピングセンターよりもリスクが低いという傾向にあります。



法律やガイドラインに規定されている人命保護に対するリスクの違い

各国の国内の規制には建物規模や用途等によって様々な規則が示されています。

  • 建物のタイプ,建物の用途(例:病院,ショッピングセンター,介護施設,工場,娯楽施設)
  • 建物のサイズ(階数,建物の高さなど)
  • 防火区画のサイズ(区画の壁から別の区画の壁までの最大距離,区画の最大面積など)
  • 防火区画の位置(例:避難経路と出入口付近,シャフトの近く)
  • 特別な火災の危険がある場所(例:特別な危険な液体のある保管室)
  • 耐火時間(例:最低基準として90分の耐火性能)


防火区画 解説シリーズ2へ続く...

出典:
1)   wiseGEEK, 2003 - 2016 Conjecture Corporation
その他の出典と写真: ヒルティ社内資料より, シャーン, リヒテンシュタイン

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